
SDメモリーカードを使って、音楽を楽しもう、そんな時代の幕開けの2001年のオーディオエキスポ2001「NTT DoCoMo」ブースです。

著作権の関係で、メモリーカードにMagic Gateの仕組みが出来たので、その説明をしているところです。

首の周りの装飾が凄いですね。

配布している手提げバッグはいろいろと使えそうです。

手にもっているのは、小人のスニーカーです。

後ろに隠したモノは何でしょう?

胸に下げているのは、実は携帯電話ではありません。NTT DoCoMoが当時手がけていた、SDメモリーカードで音楽を聴くためのPHS端末(picwalk)です。音楽をダウンロードして取り込む仕組みは、今と変わりませんが、P711mは音楽専用、その横の、SH712mは音声通話できるタイプの製品ですが、皆さんもご存じのとおり、PHS端末は徐々に衰退し、その後、携帯電話が大躍進したためか、音楽携帯電話の分野では、auの独占場になるのです。目のつけどころは良かったのですが、何故picwalkは普及しなかったのでしょうか? PHSによる音楽配信をNTTがこだわったために、出遅れたものと推測されます。

手に持っているPHS用端末ストラップは、オーディオエキスポ2001限定バージョンです。

残念ながら、ドコモユーザーではない私は、貰うことができません。

SDメモリーカードとプレーヤーを披露するコンパニオンのお姉さんです。Magic Gateの著作権保護機能を使用して音楽を聴く仕組みですが、ここまで読んだ方は、かなりの違和感を感じていると思います。
そう、「Magic Gate」って、ソニーが提唱した「メモリースティック」の規格じゃないの? ということでしょう。
そうなのです。現行製品には、「Magic Gate」の仕組みを用いたメモリーカードは、「メモリースティック」しかありません。
つまり、当初はSDメモリーカードに採用される予定だった「Magic Gate」がなんらかの理由でその後採用が打ち切られ、代わりにソニーの「メモリースティック」が採用したということでしょうか。
ともあれ、オーディオエキスポ2001で大々的に宣伝された、SDメモリーカードのMagic Gate、今となっては大変貴重な写真です。

「どう? 聴いてみませんか」

ただ、当時のメモリーカードって、容量が少なく、大変高価でしたから、それがネックになったという説が有力です。未来を先取りしすぎた製品だったのかもしれません。